肩こり

肩こり（首こり）

肩こり（首こり）は極めて日常的な症状であり, それを訴える人は非常に多い。
肩こりは、人類が両手を自由に使って文明を獲得した代償として抱え込んだ疾患ですから、病状そのものは万国共通です。しかしその言い回しは、微妙に異なっています。
アメリカでは stiff neck（stiff：硬い、neck：首）と言われ、「首こり」になります。フランスでは malau dos（mal：悪い、dos：背中）と言いますから、「背こり」という表現になっています。

肩こり（首こり）の自覚症状として、首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛み等、頭痛や吐き気を伴うことがあります。
肩こり（首こり）に関係する筋肉はいろいろありますが、首の後ろから肩、背中にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉がその中心になります。肩こりに関与する筋肉として、僧帽筋、頭半棘筋、頭・頚板状筋、肩甲挙筋、棘上筋、小菱形筋、大菱形筋が挙げられます。

原因

首や背中が緊張するような姿勢での作業、姿勢の良くない人（猫背・前かがみ）、運動不足、精神的なストレス、なで肩、連続して長時間同じ姿勢をとることなどが原因になります。
肩こり（首こり）を放っておくと、３つの問題が出てきます。１つ目は首の可動域制限、２つ目は頭半棘筋と下頭斜筋の間にある大後頭神経が絞扼され、頚部から後頭部に痛み、頭痛を生じさせます、３つ目に頚椎症性経根性があります、神経根という首から出ている神経が圧迫、狭窄、絞扼され初発症状として首から肩甲骨周囲の痛みから始まり、上肢のシビレ、脱力感、知覚障害、手部の筋萎縮などが出てくる場合があります、その他、夕方に症状が強くなるという特徴もありますので早期に施術をお勧めします。

当院の対処方法

当院では様々な徒手検査や、問診、ＡＩ姿勢分析を使いその方の痛みの原因や負担になっている筋肉や組織を調べた後に緊張が強い筋のマッサージや、鍼治療を行います。
当院の特徴として、鍼治療では超音波診断装置（エコー）を用いて正確かつ安全に鍼、電気鍼（パルス）等で疼痛の軽減をさせます。
痛みのある筋肉には鍼を刺し筋緊張の緩和を促します。また、シビレに対しては神経付近に鍼通電を行い神経内の血流改善を促します。
その後、痛みやシビレが軽減してきたら、悪くなった姿勢を正すように猫背矯正や、骨盤矯正を行い普段から負担のかからない姿勢を作っていくことで、根本の治療をしていきますと再発予防になっていきます。