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2月の風習 豆まき

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旧暦では、2月4日前後の「立春」が1年の始まりです。そのため、立春の前日を「季節を分ける日」という意味の「節分」と称し、豆まきをして一年の穢れ(けがれ)をはらい清める風習が生まれました。

豆は「魔を滅する(まめ)」に通じ、無病息災を祈る意味があります。また、まいた豆から芽が出ると縁起が悪いと考えられていたため、炒った大豆を枡へ入れ神棚にお供えしてから使います。

一般的に、一家の主人か、年男(女)が豆をまくものとされています。豆まきの後は、年の数だけ豆を食べると病気にならず、健康でいられるといわれています。年の数だけ食べられない場合は、飲めば食べるのと同じだけご利益があるといわれている「福茶」をいただきます。

福豆3粒に梅干しと塩昆布を加え、お湯を注げば出来上がり。年の数の福豆にお茶を注いで飲む場合もあります。

鬼は鰯のにおいと、柊のとげが大の苦手。節分には、柊に焼いた鰯の頭を刺した「柊鰯」を玄関先につけておきます。木へんに冬と書く柊には、冬の寒気をはらうという意味もあります。

関西発祥の比較的新しい風習に「恵方巻」があります。福を巻き込んだ巻き寿司を、その年の恵方を向いて、願い事を念じながら無言で丸かじりします。

近年では全国的に広がりつつありますが、古くは「丸かじり寿司」「節分巻き寿司」「幸運巻き寿司」などといわれていました。

2月はまだ冬の真っ盛り。寒い日が続きますが、立春を迎え暦の上では春です。立春以降に初めて吹く強い南風を「春一番」と呼びます。

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